Radial Engineering 国内正規代理店
株式会社エレクトリ

Catapult

4チャンネル・オーディオスネーク

製品紹介

Radial Catapultは、1本のLANケーブル接続で4つのアナログオーディオの伝送を可能にするモジュラーシステムです。Catapultが他のサブスネークケーブルと異なる点は、端末が頑丈なスチールボックス(INPUT/OUTPUTモジュール)であることです。トランス搭載モデルでは、アイソレートによりグラウンドループを起因とするノイズを除去したり、信号をスプリットすることができます。

Catapultモジュールは、一般的なXLR端子を使用しています。端子の極性は、ピン1:グラウンド、ピン2:ホット、ピン3:コールドです。より大きなルーティング・オプションを可能にするために、各モジュールには2つのXLRセットが装備されています。これにより、トランスを搭載したモジュールを、スタンドアロンのアイソレータとして使用することができます。トランスモデルは、マイクレベル(-30dB)モデルのTX4M、RX4Mもしくはラインレベル(+4dB)モデルのTX4L、RX4Lを選択します。

TX4 / RX4 (トランスレス)モジュール

Catapultを使用するには、送信側のTX4と受信側のRX4をCat5またはCat6ツイストペアケーブルで接続します。コンデンサーマイクやアクティブ・ダイレクトボックスを使用するために48Vファンタム電源が必要な場合は、シールド加工されたケーブルが必要です。ラインレベルの信号を伝送する場合などは特にシールドの必要はありませんが、シールドケーブルはノイズの影響を受けにくいので、全てのシステムにとってメリットがあります。ツイストペアがコンパクトなジャケットにしっかりと巻き付けられているので、クロストークを低減することができます。TXおよびRXモジュールには、より多くの分配を可能にする2組のXLRが装備されています。これは基本的にシンプルなパラレルの信号なので、様々な用途で使用できます。

Radial Catapult

TX4M / RX4M (マイクレベル・トランス)モジュール

これらのモジュールは、2台のミキサー間でマイク信号をスプリット(分配)したい場合に使用します。トランスは送信用のTX4Mもしくは受信用のRX4Mの何れかの内部トランスを使用することができますが、通常は送信側のトランスを使用します。

下図の例では、ステージマイクの信号をモニター卓だけでなく、離れた場所にあるFOHやレコーダーにも送る必要があります。そのようなとき、TX4MのOUT(Ethernet)をFOHコンソール側のRX4MのIN(Ethernet)にCat5ケーブルで接続することで、FOHコンソールからファンタム電源を供給できます。また高性能Eclipseトランスを介したISO OUT(Isolated Out)をモニターミキサーに接続することで、グラウンドループを起因とするノイズを除去します。

同じTX4Mを使用して、レコーダーに送るためにマイク信号を分配することもできます。

Radial Catapult

TX4L / RX4L (ラインレベル・トランス)モジュール

前述したように、トランスはグラウンドループを起因とするノイズを除去するのに最適です。特に2台の機器間が離れていて、異なる経路から電源を供給している場合に効果的です。トランスで信号をアイソレートすることで、漂遊DCをブロックしつつオーディオを通過させます。

ラインレベル・トランスは、通常はシステムの受信側(RX4L)に使用します。Catapultをモニター用のスネークまたはクロスオーバーとして使用している場合、FOHとステージ間をアイソレートすることで、トラブルシューティングの時間を大幅に節約できます。

下図の例では、FOHコンソールとパワーアンプ間にCatapultを導入することで、パワーアンプにアイソレートされた信号を簡単に送ることができます。高性能Eclipseトランスは、最大15dBの信号に対応します。また必要に応じて、アイソレートされていない信号をレコーダーなどに送ることもできます。

Radial Catapult

技術仕様

TX4 -RX4
TX4L -RX4L
TX4M -RX4M

製品画像

Radial Catapult

よくある質問と回答

Catapultにはどの種類のケーブルを使うべきですか?

AESデジタルオーディオを送信したり、ファンタム電源が必要なマイクを使用する場合は、シールド付きCat5またはCat6ケーブルを必ず使用してください。それ以外の場合は、シールド付きでもシールドなしでもCat5またはCat6ケーブルを使ってCatapult間でオーディオを伝送できます。

どのCatapultモデルがAESデジタルオーディオに対応していますか?

すべてのCatapultモデルはシールド付きCat5またはCat6ケーブルでAES信号の伝送が可能ですが、トランスフォーマー搭載モデル(TX4M、RX4M、TX4L、RX4L)は‘ISO’出力を経由するとAES信号がブロックされます。AES信号を伝送する場合は、それぞれのボックスのダイレクト入力および出力を使用してください。

Catapultをスピーカーレベル信号の伝送に使えますか?

いいえ。非常に低レベルの信号でなければ使用できません。Cat5ケーブル内の線材はスピーカーレベルの伝送には細すぎ、スピーカーには18ゲージ以上のケーブルが必要です。

Catapultをアンバランス信号の送信に使えますか?

アンバランス信号は一体型シールドを持つ同軸ケーブルが必要です。バランスケーブルでアンバランス信号を送るのは効果的でなく動作はするかもしれませんが、ケーブル長が8メートルを超えるとノイズが発生しやすくなります。

グラウンドリフトスイッチをオンにするとファンタム電源はオフになりますか?

ファンタム電源がどこから供給されるかによります。グラウンドリフトスイッチはRJ45コネクターでシールドを切断します。送信側(TXモジュール)でファンタムを供給している場合は影響がありませんが、受信側(RXモジュール)からのファンタム電源は遮断されます。

なぜCatapultはAES信号にも使えるのですか?

AES信号の特性インピーダンスは110Ωですが、Cat5ケーブルはほぼ同じ100Ωの特性インピーダンスを持っているため互換性があります。

Cat5ケーブルで伝送できるアナログオーディオ信号の距離は?

約100メートルまで伝送可能です。ただし長距離伝送ではケーブルの静電容量によりノイズや高域の減衰が起こりやすくなります。

Catapultを複数台連結して3ウェイのアイソレーテッドマイクスプリッターにできますか?

はい。ただしトランスフォーマーを通るごとに信号ロスが発生するため、特に低レベルのマイク信号では複数台を連結する前に十分なテストが必要です。

Catapultは2×2や3×1の双方向オーディオスネークとして使えますか?

はい。Catapultシステムは双方向で信号を同時送信可能ですが、マイクレベルとラインレベルの信号強度の違いにより、ラインレベル信号がマイクチャンネルにクロストークすることがあります。

商品コード

モデル名 概要 EAN
Catapult TX4 4ch トランスミッター、cat5接続 0676101044351
Catapult TX4M 4ch トランスミッター、cat5接続、マイクレベル・トランス搭載 0676101044368
Catapult TX4L 4ch トランスミッター、cat5接続、ラインレベル・トランス搭載 0676101044375
Catapult RX4 4ch レシーバー、cat5接続 0676101044382
Catapult RX4M 4ch レシーバー、cat5接続、マイクレベル・トランス搭載 0676101044399
Catapult RX4L 4ch レシーバー、cat5接続、ラインレベル・トランス搭載 0676101044405