株式会社エレクトリ
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IRONred
IRON Mastering Compressor
Model 1520 & 1524
(Model 1520はブラックカラー、Model 1524はレッドカラーです。)

Model 1520(Black) / Model 1524 (Red) Iron
希望小売価格696,600円(本体価格645,000円)

製品案内

IRONマスタリングコンプレッサーは単にオールドモデルのコピーを目指したユニットでは有りません。しかし、オリジナルのコンセプトはオールドユニットにあります。 SPLのゴールは心地よく響き、音楽的なサウンドを持ち、あくまでも色付けの無い、ビンテージと称されるコンプレッサーにインスパイアされた製品を開発する事でした。 そしてその製品は多くの機能を持ち、最先端のマスタリングスタジオに完璧に対応が出来る事が求められました。 この結果、IRONは伝説的なサウンドキャラクターを持つビンテージチューブコンプレッサー と、高いダイナミックレンジを誇るSPL独自の120Vオペアンプを1台のユニットに併せ持つユニークな製品となりました。また、革新的なパラレル、デュアルチューブ回路を開発したことにより、チューブコンプレッサーの新しい基準をも作り出しました。

主な特徴

  • バリアブルバイアスチューブコンプレッサー
  • パラレルデュアルチューブ回路
  • 様々なリモートボリュームコントロールに対応
  • Weigl Roeテストによる厳重なチューブセレクトとペアリング
  • 特別設計のMu-Metalトランスフォーマーを採用
  • vactrol-opto-isolatorを採用
  • 6種類の異なる整流回路(Rectifier)をチューブバイアス回路に採用
  • Offポジション付きの4種類+外部入力が選べるサイドチェーン回路
  • 全てのファンクションは精巧なスイッチ、あるいはThesholdツマミでコントロール
  • リンクモード時、Threshold、Tube Bias、Attack、Release、Rectifireを含む  全てのパラメータはright ch(CH2)で正確にコントロールされる
  • 2つのプリセット機能付き120Vパッシブイコライザー
  • 高いダイナミックレンジを誇る120V技術採用
  • オートバイアスモード搭載

仕様

  • 周波数特性:10Hz - 40kHz
  • CMRR:(@ 0dBu) 1kHz: >80dB / 10kHz:>65dB
  • THD & N:(@ 0dBu) >82dB
  • ノイズ:(A-weighted) - 98dBu
  • THD:0,06 % @1kHz/-10 dBu、0,01 % @1kHz/0 dBu、0,002% @1kHz/+10 dB
  • 入力インピーダンス:20 kΩ
  • 出力インピーダンス:<500Ω
  • 最大出力レベル:+ 32.5dBu
  • 消費電力:max 45W
  • FUSE:230 V/50 Hz: 1A、115 V/60 Hz: 2A
  • 寸法:482 x 177 x 311,5 mm
  • 重量:11 kg

120Vテクノロジー

120V技術の根幹は、SPLが開発したハンドメイドの116dBのS/N比を持つディスクリートオペアンプで、34dBのヘッドルームを持っています。単体でのダイナミックレンジは150dBを超え、しかも200kHzまでの周波数特性を有します。このキーテクノロジーは、現在の一般的なPCMフォーマットの限界である24-bit、192kHzやDSDのデジタルフォーマット1bit、256fsを遥かに凌ぐ特性です。近い将来、デジタル技術が更に発展したフォーマットになっても音声信号処理のボトルネックになることはありません。

120vv 120vd

上の表は他の低電圧ドライブの回路に比べて120V技術がいかに優れているかを示しています。動作電圧と最大レベルの関係は回路を評価する上での基本となります。高い動作電圧であればある程、扱える最大レベル値は高くなります。

120vm 120vv

そして音響的、あるいは音楽的なパラメータはこの関係に依存し、高い電圧でのオペレーションはダイナミックレンジを広くし、最終的にS/N比や歪み率を抑えることとなります。 音響的に良く使われるdBスケールは対数での表示となるため、3dBの増加は音響パワーが倍になる事を意味し、+6dBは音圧レベルを2倍にし、そして+10dBはラウドネス値を倍にします。 ボリュームに換算した場合、120V技術では通常の部品を使用したものと比較した場合、最大レベルやダイナミックレンジが倍以上となり、10dB以上上回る数値を得る事が出来ます。

THD測定でもSPLのこの120V技術を使ったop-ampは通常のOPA134を36Vで駆動した場合に比べて3dB以上の違いが見られ、音圧レベルでも50%以上の改善が見られます。

各部の説明1

ironcont

1:Input
各チャンネルのオペレーティングゲインは2dB単位で6段階のロータリーノブで調整します。 3ステップのスイッチによりゲインの増減を選択します。(+)ポジション、(-)ポジション、0が 選択可能です。0ポジションでは信号はレベルの増減をせずに後ろの回路へ送られます。 0ポジションが通常状態となります。(+)ポジションの場合は入力ゲインは選択された表示分 ゲインが増え、(-)ポジションの場合は選択された表示分ゲインが減ります。 この入力ゲインの設定はコンプレッサーの全体的なレスポンスに影響します。

2:Output
コンプレッサーは入力のダイナミクスを減少させるため、一般的には出力レベルは入力レベルよりも 低くなります。レコーディング等ではこの減少分をOutput Controlで補います。 Inputと同様に3ステップのスイッチによりゲインの増減を決定します。 (+)ポジション、(-)ポジション、0が選択可能です。0ポジションでは信号はレベルの増減をせずに出力されます。 0ポジションが通常状態となります。(+)ポジションの場合は出力ゲインは選択された表示分 ゲインが増え、(-)ポジションの場合は選択された表示分ゲインが減ります。

3:Threshold
Thresholdはコンプレッサーの効きはじめるレベルを決定します。 設定した値を超えた信号に対してコンプレッサーが動作します。 Threshold以下のレベルの信号に対してはコンプレッサーは動作しません。 IRONでは41ステップのポテンションメータで細かく調整が出来ます。 ただし、コンプレッサーの効き具合はInput、TubeBias、Rectifier、Attack、 Release、Side Chain EQの設定によっても変化する事をあらかじめご理解下さい。

4:Tube Bias
チューブバイアススイッチは3段階に調整が出来ます。(Low、Mid、High) このスイッチでは真空管のグリッドにかかる電圧を調整します。このグリッド電圧を高くすると 真空管のカソードからアノードへの信号が減少し、結果的にコンプレッションが強くかかるように なります。このグリッドへはThreshold、Rectifier、SideChain EQ、Attack、Release パラメータの各設定後の信号が送られます。

5:Attack
Attackはコンプレッサーのレスポンス時間を設定します。 設定したThrshold値を超えた信号に対してコンプレッションが効き始めるまでの時間となります。 SlowからFastまで6段階に設定が出来ます。 IRONでは他のパラメーターの設定によって変化するため、正確なアタックタイムを表示していません。
Moderate Attack times
コンプレッションの効果をよりはっきりとさせるために、まずAttackを中ほどに設定し、歪みが聴こえる程度まで慎重に減少させます。この時点で若干つまみを戻す事で、理想的な設定値にする事が出来ます。
Longer Attack times
音声信号のトランジェントに対して積極的な音作りを行いたい場合は長いAttackタイムを設定します。
Longer Attack Times and short Release times
非常に長いAttackタイムと短いRealeaseタイムの設定は"Leveling"と呼ばれます。 この場合、コンプレッサーは信号レベルの変動に反応せず、信号レベルを一定に 保持します。この結果、短いレベル変化は吸収され、設定した長いAttackタイムでレベルが ゆっくりと変化します。

各部の説明2

ironcont

6:Release
Releaseパラメータは信号がThreshold以下になった場合のコンプレッサーのプロセス終了 までの早さを決定します。Attackと同様にSlowからFastまで6段階に設定が出来ます。 これもAttackと同様に他のパラメーターの設定によって変化するため、正確な値を設定する事は 出来ません。 勿論、Attackタイム、Releaseタイムは固定されたインターバルを考慮すべきではありますが、 IRONの場合には音楽のジャンルやスタイルにより真空管のオペレーティングモードやその他のコントロールを大きく変える事が出来るため、固定のインターバルを設定していないのです。

7:Rectifier
パラレル接続された真空管回路へのバイアス電圧を供給するために、IRONでは、違ったキャラクタを持った回路(Rectifier)を採用しました。6種類のバイアス電圧をスイッチによって切り替えて使用可能です。各ポジションによりAttackタイム、リリースタイムが大幅に変わりますので、適当なバイアスを選択します。 最初の5つのポジションはピュアゲルマニウム、シリコン、LEDキャラクタカーブを得られます。 この各キャラクタはAttackやReleaseの時間に影響を与え、0.1msから5sまでのタイムレスポンスキャラクタを持ちます。 最後のポジションではゲルマニウムとシリコンのコンビネーションのキャラクタを持ち、より早い 0.2msから300msのタイムレスポンスを持ちます。

8:Side Chain EQs
サイドチェーンEQは希望する周波数のレンジにのみコンプレッションを加える事が出来ます。 この事を周波数選択型コンプレッションと呼ぶ事があります。 例えば低域をカットした場合、コンプレッサーはキックやBassラインへは素早く反応しなくなります。 この事によりこの低域の存在感を無くさずに別の周波数帯域に適度にコンプレッションをかける事が可能になります。別の周波数に対しても同じような効果を得る事が可能です。ある周波数帯域をブーストすれば コンプレッサーはその帯域に敏感に反応します。 サイドチェーンフィルターはコントロールシグナルパスにのみ有効です。 IRONのサイドチェーンEQは6ステップのスイッチで、Off、4種類のプリセット、外部サイドチェーン 信号を選ぶ事が出来ます。 Offのポジションの時には内部のコンデンサにより20HZ以下の帯域はカットされ、ポジション3~5は プリセットされたカーブでフィルタリングされます。 外部サイドチェーン信号を選択した場合にはIRONのリアパネルにあるジャックに入力された信号により IRONコンプレッサーがトリガーされます。TS(mono)ジャックを使用して下さい。
下の表は各プリセットの周波数特性を表しています。

ironsc

各部の説明3

ironcont

9:Ratio
このタイプのコンプレッサーは固定のレシオを持ちません。 Thresholdが低く、入力信号が大きければコンプレッションは強くかかります。 これがIRONコンプレッサーがより音楽的である事のメインファクターです。

9:Auto Bypass
マスタリングの作業ではオリジナル信号とプロセス後の信号を自分で切り換えてモニタリングしますが 、この場合作業中にスイートスポットから移動する必要が出てきます。スイートスポットから移動せずに 切り換え(バイパス)が出来るようになる事は大きなアドバンテージとなります。 Auto Bypass機能はこのバイパス作業を自動で行います。Intervalつまみを回すとBypassまでの時間を調節出来ます。左に回し切った状態が一番短く、右へ回して行くと時間が長くなります。

10:AirBass / Bypass / Tape Roll-Off
多くの場合、ミュージックプロダクションに於いてマスタリングは最終的な行程となり、音声信号に対して過度の修正や加工は望まれていません。そんな理由から2種類のパッシブフィルターを用意し、120V SUPRA オペアンプと組み合わせました。
AirBass:このフィルターはパワフルな低域と、明るく、シルキーな高域を持った音楽的なバランスの取れたフィルターです。
Tape Roll-Off:このフィルターはテープマシンの周波数特性に基づいたフィルターで、ナチュラルな高域のロールオフによって、過度に高域がブーストされた音声信号等に有効です。
下の図は2つのフィルターの周波数特性を表します。

ironcont

11:Link
IRONマスタリングコンプレッサーは完全に独立したデュアルチャンネルのコンプレッサーです。 それぞれ独立したMonoコンプレッサーとして使用可能です。 しかし、Linkスイッチによりステレオコンプレッサーとして使用する事が出来ます。 全てのスイッチ、Left、Rightの各つまみ類は同じセッティングとなり簡単設定出来ます。 それぞれのチャンネルの全てのコンポーネントは可能な限り誤差が出ないように慎重にセレクトされています。LinkスイッチをOnにした場合にはロジックリレー回路により、Threshold、Attack、Release、 Bias、SideChainEQ、RectifierのパラメーターはRight側にゆだねられます。 この事で左右のパラメーターを合わせるために苦労をする必要は無くなります。

12:VU Switch
3ポジションのスイッチで、Gain Reduction、Output Level(0dB、+10dB)を切り換えて確認する事が可能です。これは2つのチャンネルで独立して切り換える事が可能です。Link機能がアクティブの場合でも独立しています。CALトリムによってGain Reductionを調整可能です。 IRONのGain Reduction VUメーターはウォームアップ後に0dBを表示します。 VUメーター上の0dBは出力レベル0dBuを指します。

13:Channel Switch
中央下にある2つのオレンジの大きなスイッチはLeft、RightチャンネルのそれぞれのON/OFFスイッチです。


 0
HPm
DeS
TDx
Creon
Crimson
Madison
MTC
SMC
SMC 7.1
2Control
Volume 2
Volume 8
Phonitor mini
Phonitor 2
Mix Dream
Mix Dream XP
IRON
De-Esser
Transient Designer4
Gainstation 1
GoldMike Mk2
Frontliner
Channel One
Track One
Passeq
Tube Vitalizer
Stereo Vitalizer MK2T
Transducer
Cabulator
Reducer